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秘境の火祭り

暑さだけはまだまだ大暴れしていますが、日は確実に短くなってきています。

夏は夜が長く、夏祭りや盆踊りなど、夜楽しむ行事が多いですね。

2010年8月号の現代画報でも紹介されている夏の夜のお祭り、京都の五山の
送り火。

京都の市街を取り囲む山々に、大文字、左大文字、妙法、舟形、鳥居形と次々に
火が灯る幻想的な行事。

五山の送り火だけでなく、精霊を送る行事で「松上げ」と呼ばれるものが京都に
はいくつかあるようです。

花脊、広河原、久多などで行われますが、写真を見ただけでもそれは勇壮な火祭
りです。

これには精霊送りだけではなく、火災予防や、農作物の豊作を祈する意味もある
のだとか。


この行事が行われるのは洛北の深山の中。洛中の灯りも届かず、暮れてしまえが
ば現代でも如法闇夜と言ってもいいくらいでしょう。

闇の中、「地松」に火がつけられ、次に火のついた「ほり上げ松」をぐるぐる回
して、長さ20m余の先が籠のようになったの桧の「トロ木」の「笠」に思いっきり
投げ上げます。松明の玉入れのようです。ついには笠が笠が燃え尽き、トロ木が
倒されます。

写真を見るだけでも、まるで火の噴水、洪水、地上の打ち上げ花火、という、豪
快でありながら幻想的な火の祭典。

「松上げ」の行われる地区のひとつ、広河原は、京都市内で唯一スキー場がある
くらいの山の中。まさに秘境の感がありそうで、なおさら見てみたくなる行事で
す。



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